明晰夢

久しぶりに明晰夢を見た。
体外離脱などのプロセスを踏まず、前後の夢との繋がりも曖昧だったため、明晰夢の世界はひどく不安定だった。

まず、自分が自動車を運転しているところから始まるんだけど、「何のために走っている」という動機や、「どこを走っている」という情報が欠落していた。意識的に世界を創造してやらないと、前後1m程度の世界しか見えないし、存在していない状態になる。この作業をやらされることで、「あ、これは明晰夢だ」と認識することができた。

明晰夢であることを認識してしまうと、無意識下のイメージではなく自我や文字の情報などが先行してしまうため、一気に世界が陳腐なものになる。「この先には橋があるだろう」とイメージすると、どでかい「橋」という漢字が目の前に表れたりする(笑)。まぁ、その上を車で通過していくわけだけど…。

ついでに底なし沼に落ちるイメージもしてみたんだけど、あれは怖かった。回りに掴まる物も何もないし、底なし沼の底を設定していなかったから、かなり長い間、落ちていく感覚のみが続くことになった。腰のあたりがヒヤッとする感覚。恐怖で冷静に考えることができないから、なかなか帰ってこれないんだよね。